〜連合高知女性委員会拡大幹事会〜 連合高知女性委員会は8月27日、「女性が活き活きと、働き続けられる社会の実現のためには?」をテーマに女性委員会拡大幹事会を開催した。この幹事会にはさまざまな職種の女性役員から一般組合員まで8産別33名が参加し、職場や家庭での男女平等(仕事と生活の調和)、他の職場での取り組み、また、労働組合に対するイメージや、女性の組合活動への参画などについてグループ討議を行った。この場で出された女性組合員の生の声は以下のとおり。
<職場・家庭>
・子どもが小さい時の早出・遅出勤務や、休暇がとりにくい。
・子育て中に近くに頼れる人がいない。(核家族化)
・まだまだジェンダーギャップがあり、女性への負担が大きい。
・子育て前の長時間労働を職場復帰した後、続けられない。(同じような働き方は出来ない)
・女性の敵は、女性。なかなか理解してもらえない。
・シフト制の職場は、家庭をもつと難しい。
・体調が悪くても休めない。(ギリギリの人数で回している)
・上司によって、考え方が違う。扱い方が異なる。
・結局、若い女性は結婚・出産を機に退職する方が多い。
<組合活動>
・職場で世話役的な人がいない(職場委員の意識が昔と違っている)。
・男性役員に相談しても相手にされない場合がある。
・女性組合員がいても、女性部としての機能ができてない。
・女性が先頭に立って発言するのは難しい。(女性の決意も必要)
・組合の新陳代謝が必要。(女性の参加を増やすこと。)
・役員の後継者不足。組合役員は、仕事・家庭・組合の3つのわらじを履かなければいけない。
<その他>
・若い人にとって組合は昔のこと(あって当たり前)。組合の歴史に興味なし。
・地域でも近所のつながりもない。仕事上でも同じ。プライベートの方が大事。
・休憩時間にもゲームや携帯ばかりで、コミュニケーションがとれない。
・仕事に冷めている。
・仕事の効率化・経費削減のため人手不足(過酷な職場)。アルバイトで回している。
・アルバイトなど募集してもこない。正職員は雇用が無い。働きたいが条件が合わない。
=まとめとしては、次のことが共有化された=
○ 女性が活き活きと働き続け、いろいろな場面で活躍するためには、制度を整え職場環境の改善を行い、仕事もしやすく、子育てもしやすくしなくてはいけない。そのためには、子育て世代に対する理解が必要。
○ 変えられない事、当たり前になっていることを打破していくこと。そのためには、女性が団結をして改善に向けて働きかけ(訴える)を行うことも必要。
○女性も色々な働き方、生き方の選択肢があるなかで、相手の気持ちを考えて周りが理解し合い、支え合うことが大事。
○全体的には、どこの職場も余裕がなく、有休も取りづらいような状況の環境が多い。仕事にゆとりをもたらし、雇用の質を高め、働きがいのある生活を送るためには社会全体でのワーク・ライフ・バランスの見直しが必須。