街頭に立った間嶋会長は「アベノミクスの恩恵を受けているのは一部の企業だけだ。多くの働く者は生活が苦しくなるばかり。今こそすべての働く者の暮らしの底上げと働きがいのある人間らしい仕事ができる社会を実現しよう」と通勤途中の市民に呼びかけた。
私たち働く者をめぐっては今、労働法制の改悪が大きな課題になっている。この臨時国会では再び生涯派遣で低賃金を強いる「労働者派遣法改正案」が審議されている。さらに、先の「日本再興戦略」改訂2014では、労働時間と賃金のリンクを切り離した「ホワイトカラー・エグゼンプションの導入」やカネさえ払えばクビ切りを自由にできる「解雇の金銭解決制度」など労働者保護ルールを改悪する内容が盛り込まれた。今後は通常国会を焦点に、厚生労働省の審議会でこの内容の具体化に向けた議論が進んでいくことになる。
こうしたことから、本行動では労働者保護ルールの改悪阻止に向けた呼び掛けとディーセント・ワークの戦略目標である「安全で健康に働き続けることのできる労働環境の整備」や「働く者の権利が保障されること」を重点的に訴えたところだ。
また、10月26日より高知県の最低賃金が664円から677円に引き上げられることから、最低賃金のチェックと企業の遵守を求める訴えも同時におこなった。
ディーセント・ワークが実現する社会にするためには、労働者の尊厳や権利が守られる社会基盤がなければならない。連合高知は、労働者保護ルールの改悪を許さない取り組みを現在、断続的におこなっている。“働きがいのある人間らしい仕事〜ディーセント・ワークの実現”に向けて共に行動しよう!