連合高知災害ボランティア第Ⅰ期養成講座(第1講座)

広域連携と協働が大切 連合高知は10月11日、高知市勤労者交流館で「災害ボランティア第?期養成講座」の第1講座を開催した。この講座は「連合高知 緊急災害支援ボランティアネットワーク運営要綱」に基づいて行われたもので、受講した23名はボランティア活動に関わる基礎知識や災害ボランティアセンターの運営に関するロールプレイなどを熱心に受講した。
 講義に入る前段には、白地図の上にライフライン施設や参加者の自宅、浸水被害地域などをマッピングし、高知市における被害をイメージするワークを行った。
 このワークを踏まえて午前には、被災者の支援に関わるニーズや災害ボランティアセンターの仕組みなどの講義があった。講師からは「被災者は時間の経過や被災地の地域性、高齢者世帯など被災者の属性によってニーズが多様になる」ことなどボランティア活動の多様性が解説された。
 午後には全体を2グループに分けて、それぞれが“災害ボランティアセンター役”と“ボランティア役”を交互に担当し、ボランティア派遣に係るマッチングの運営訓練を行った。また、4班に分かれて班ごとに被災地ニーズの対応に関する事例による「ボランティアとしての対応のしかた」という頭を悩ますロールプレイに取り組み、その検討結果を発表し合った。
 全体のまとめにあたって講師は、「災害ボランティア活動には広域連携と協働が大切だ。異種・異質の組織が、共通の社会的な目的を果たすために、それぞれの資源や特性を持ち寄り、対等の立場で協力してともに働くという協働の考えと、県内外の組織が広く連携する広域連携が必要」と語り、第1講座を終えた。