戦後70年「親子平和学習会」

戦後70年の節目にあたるこの夏、連合高知は「親子平和学習会」を8月22日、開催した。学習会には、組合員の親子20名が参加。学習会のテーマ「特攻」を通して、国の間違った政策によって尊い命を奪われた若者の“心情の一端”に触れた。
主催者を代表して挨拶した折田事務局長は「戦後70年の節目の今年、戦後の平和の歩みを180度変える安全保障関連法案が審議されている。こんな時だからこそ、今日の平和学習を通して親子で“戦争とは、平和とは”ということを話し合っていただきたい」と挨拶。
続いて、高知さんさんテレビの特攻三部作ドキュメンタリーの1つ「遺す、ことのは〜特攻の始まりと終わりのこと〜」を上映した。この作品の中では、「特攻を命じる側の歴史本には、“戦局の決定的転換に結びつくと信じた特攻作戦に、多くの若者が目を輝かせて自ら積極的に志願した”ということになっている。しかし、実は、そこに居合わせた元兵士によれば、皆いやいやながら、“はぁ〜い”と手をあげて志願した。ほぼ強制であった」との貴重な証言も含まれていた。
ドキュメンタリー視聴後に行なわれた講演で制作者の鍋島康夫さんは、「日本軍が追い詰められていく中、特攻という異常な戦術の最初と最後に高知県の若者が関わっていたという歴史を通して戦争と平和を考えてほしい」と語った。