連合高知は4月29日(10時開催)。城西公園で約700名(19産別、8団体)が結集して第92回メーデー高知県大会をおこなった。昨年は、コロナ禍により大会が中止になったため、2年ぶりの開催となった。
開催にあたり挨拶した折田連合高知会長は、「社会的に弱い立場の人たちの暮らしが壊される形で経済的な分断が浮き彫りになっている」とコロナ禍における現状を述べたうえで、「この深刻な分断を乗り越えて強調、連携、連帯することの重要性を再確認し、“分断から連帯へ”を合言葉に“誰一人取り残さない包摂的な社会”をめざしていこう」と語った。また、日本の政治について「日本の政治の劣化によって、国民の政治や行政に対する信頼が決定的に損なわれてきたことが、社会の分断を一層助長した」と菅政権を批判しながら、「“命と暮らしを守り抜く”ためには政治を変えなければならない。そのためにも、第49回衆議院選挙では、1区武内則男さん、2区広田一さんと力を合わせて闘っていこう」と呼びかけた。
これを受けて、来賓の武内則男・広田一両衆議院は、「第49回衆議院選挙では、コロナ感染症対策が後手後手に回る菅政権から、いのちと暮らしを守る政治に変えよう」と訴えた。
集会の最後には「企業規模間、雇用形態間など格差是正に向けて分配構造の転換に取り組むとともに、社会にある偏見や差別、誹謗・中傷に毅然と立ち向かい、多様性を認め合う社会づくりを力強く進めていこう」とするメーデー宣言を満場の拍手で採択し、「今こそ心をひとつに、分断から連帯へ、そして、支え合い・助け合いと共生の社会の実現を」と社会の不合理に対決する決意を参加者全員が確認し合いながら、すべての日程を終えた。
なお、本年のメーデーでは、コロナ禍を考慮し、デモ行進はおこなわなかった。