働く者を犠牲にするな!暮らしの底上げを!
連合高知は4月29日(火)10時より大雨の中、城西公園で第85回メーデーを開催した。本メーデーには23産別、9団体、1,300人が参加し、暮らしの底上げや労働者保護ルールの改悪に反対の気勢をあげた。
メーデー開催にあたり挨拶に立った間嶋会長は、2014春季生活闘争について「政府の財界に対する賃上げ要請というかつてない状況の中、現時点で賃金改善は昨年よりプラスになっている。しかし、当初の目的には程遠く、中長期的かつ持続的な取り組みが必要だ」と地場で続く闘いに奮起を促した。また、現在の労働者保護ルール改悪の動きについては「働く者を犠牲にして、その上に成長戦略を描く労働の規制緩和は、雇用社会を壊すものであり許せない」としながら、「労働者派遣法の見直しは、使い勝手の良い労働者を増やすことにつながるもの。解雇の金銭解決は、大事な雇用を金さえ払えば解雇できる風潮につながる。さらに、労働時間の規制緩和は、残業代をゼロにするばかりか長時間労働や過労死につながる。こうしたことから連合は、阻止に向けて運動を強化する」と改悪反対に向けた活動への結集を訴えた。組織課題については「組織労働者が1000万人を切り、組織率は17.7%となって労働条件は低下の一方だ。そんな中、連合は2020年までに組合員を1000万人にする取り組みを進めるとともに、男女平等参画社会の実現に向けて取り組む」と連合高知の決意を示した。最後には、こうした組織をあげた取り組みを進めながら「来年の統一地方選挙で反転攻勢に転じよう」と訴えた。
続いて、尾崎正直 県知事、岡崎誠也 高知市長、広田一 民主党高知県連代表、久保耕次郎 社民党高知県連代表よりそれぞれの立場から来賓あいさつをいただいた後、お楽しみ抽選を開催。当選番号をめぐって会場が沸き立った。
メーデーの最後には、「労働者保護ルールの改悪に断固反対し、STOP THE格差社会!暮らしの底上げ実現に向けて行動を強化する」とした特別決議と、「今こそ賃上げ!デフレからの脱却を合言葉に粘り強く最後まで闘い抜くとともに、1000万連合の達成、雇用の確保・地域社会保障制度の確立、南海トラフ地震対策などの取り組みを進めながら地域再生をめざす」という決意を込めた宣言を全体で確認し、団結ガンバローで全日程を終了した。