講義に入る前段には、白地図の上にライフライン施設や参加者の自宅、浸水被害地域などをマッピングし、高知市における被害をイメージするワークを行った。
このワークを踏まえて午前には、被災者の支援に関わるニーズや災害ボランティアセンターの仕組みなどの講義があった。講師からは「被災者は時間の経過や被災地の地域性、高齢者世帯など被災者の属性によってニーズが多様になる」ことなどボランティア活動の多様性が解説された。
午後には全体を2グループに分けて、それぞれが“災害ボランティアセンター役”と“ボランティア役”を交互に担当し、ボランティア派遣に係るマッチングの運営訓練を行った。また、4班に分かれて班ごとに被災地ニーズの対応に関する事例による「ボランティアとしての対応のしかた」という頭を悩ますロールプレイに取り組み、その検討結果を発表し合った。
全体のまとめにあたって講師は、「災害ボランティア活動には広域連携と協働が大切だ。異種・異質の組織が、共通の社会的な目的を果たすために、それぞれの資源や特性を持ち寄り、対等の立場で協力してともに働くという協働の考えと、県内外の組織が広く連携する広域連携が必要」と語り、第1講座を終えた。