恒例の第86回メーデー高知県中央大会が4月29日、城西公園に1700名を超える組合員が集まり、開催された。今回のメーデーは、例年の内容に加え、連休明けに本格化する労働者派遣法改悪や残業代をゼロにする労基法改悪の動きに反対する行動の開始を宣言する大会にも位置付けられた。
開催にあたりあいさつに立った間嶋会長は、「先般の統一地方選挙において投票率が低かった訳だが、政治家は国民が政治に関心を持つよう日頃から活動を広めていく努力がもっと必要ではないのかと思うところであり、是非とも今後の活躍を願う。一方、私たちには、地方をどうしていくのかということがこれからの大きな課題としてある。地方が元気にならなければ、これから迎える少子高齢化の中にあって将来が見通せなくなる。労働組合には、職場と家庭、地域でどういった関わり方をするのかが問われており、連合は政策含めて諸活動の先頭に立って行動していく。政治の場では、安倍政権がこの連休明けから労働者保護ルールの改悪を本格化しようとしている。私たちは、これを何としても阻止するために、国会内外の行動を取り組んでいこう。また、今年は戦後70年の節目の年であるが、平和が脅かされる状況になっている。今一度、家庭や地域で戦争の愚かさと平和の尊さを語り合いながら平和を守る声を挙げていこう」と挨拶した。
続いて、行政をはじめ政党、友誼団体の方々を紹介・挨拶をいただいたあと、恒例の「おたのしみ抽選」を女性委員会の進行で行い、当選番号をめぐって会場が沸き立った。
特別決議の提案・採択では、「労働者保護ルールの改悪阻止!年金積立金は誰のもの?“全国統一行動”開始宣言」を提案・採択し、連休明けからはじまる「STOP THE格差社会 暮らしの底上げ第3段キャンペーン」に向けた意思統一を図った。
メーデーの最後には、「STOP THE格差社会!、暮らしの底上げ実現に邁進し、“働くことを軸とする安心社会”への扉を切り拓こう」とする宣言を採択して会長の団結ガンバローで締めくくった。
メーデーセレモニー終了後、参加者全員で中央公園までデモ行進しながら、“暮らしの底上げ”と“労働者保護ルール改悪阻止”、“平和憲法擁護”を市民に訴え、すべての日程を終了した。
《来賓一覧》
◎岡崎誠也 高知市長 ◎岩城孝章 高知県副知事 ◎広田一 民主党代表
◎久保耕次郎 社民党代表 ○小田米八 新社会党代表 ○岡崎豊 民社協会会長
○山崎秀一 平和運動センター議長 ○池澤研吉 ユーアイ・核禁高知代表幹事
○矢野昭仁 高知市地区労会長 ※◎は挨拶をいただいた方