連合高知は、6月男女平等月間に行う「女性のための労働相談ダイヤル」(6/11~12)の取り組みに向けて、事前学習会(6構成組織/15名参加)を行った。講師には、元連合高知アドバイザーの高橋勝利さんを迎え、労働相談の心構えを教わった。
講師は、相談ダイヤルを受ける注意点は、何よりも「相談者は相当な勇気をもって電話をかけてきているし、伝える内容が混乱していることも多い。だから、内容を否定せずに、信頼関係が持てるようにしながら細かく内容を聞く雰囲気づくりが大切」と相談を受ける心構えを示した。その上に、これまで高橋アドバイザーが経験してきた事例を紹介しながら、それぞれ問題となったことや、その対応を細かく説明。その中で、「相談者の考え方や、その人の周りの人との関係などをよく見極めながら対応していくことが大切」と語った。また、労働相談ダイヤルに関しては、「広告を出せば、電話が多く鳴る。その大半が本人ではなく、親など代理の方からの相談だ。こうした場合、話をよく聞いたうえに、最後には本人の思いをちゃんと受け止めるために、本人から直接連絡させるようにすることが大切だ」と経験を踏まえた対応の仕方などを述べた。
最後に講師は、「組合は“弱きを助けて強きを挫く”ものだ。だから、皆さんの組織では自由に意見できる雰囲気をつくりながら、社会運動をしていただきたい」と連合高知全体への課題を提起して締めくくった。講義の後には、参加者との若干の意見交換をして学習会を終え、取り組みに備えた。