2019年男女平等参画推進フォーラム

今年の男女平等参画推進フォーラムは、6月22日こうち男女共同参画センター「ソーレ」にて、こうち男女共同参画センター「ソーレ」、高知県経営者協会と共催で開催しました。
アイスランド大使エーリン・フリーゲンリング氏を講師に招き、「アイスランド男女平等への社会と道のり」と題して講演して頂きました。
エーリン大使は、冒頭、ジェンダー平等は、複合的な問題が交じり合っており、‘人権’課題であることを訴えました。
世界経済フォーラム「男女平等度ランキング2018」で、同じ島国である日本は110位なのに対して、アイスランドは10年連続で1位を取り続けています。アイスランドで男女平等が大きく進むきっかけになったのは、1975年女性人口の20%が首都に集結し仕事・家事・育児を放棄して、性差による給与格差を訴えるストライキを起こし、翌年に性差による給与差別を取り払う法律が施行されました。そして、このストライキから5年後、世界で初めての女性大統領が誕生しました。アイスランドでは、女性の社会参加が数字に顕著に現れており、企業代表者の44%が女性で占められており、国会議員の48%は女性が占めています。
さらに真の男女平等社会を推し進めるため、まずはワークライフ・バランスに取り組むこととし、現大統領は、5人の父親であり育児休暇取得の推進を行っており、現在、男性育児休暇取得率90%になっています。また、あらゆるハラスメントや性暴力に対する政府からの対処やサポート、LGBTへの差別撤廃などまだまだ課題は多くあります。最後に、「女性を変えるのではなく世界を変えることが必要である」と大使からの力強いメッセージがありました。