【命と暮らしを守る社会を! ~春闘結果を地域全体へ~】
連合高知は7月14日、2021春季生活闘争の中間総括を主題とする第64回地方委員会を三翠園で開催した。この委員会には43名の地方委員・特別地方委員・傍聴・執行部(うち女性委員7名/参加率17%)が参加し、「コロナ禍の厳しい交渉環境にあっても、県下では“賃上げの流れの継続”が少なからず確認できる結果を出している」などとする春闘中間総括を満場一致で確認した。
冒頭、挨拶に立った折田会長は、「コロナ禍で、日本社会の問題点、矛盾が浮き彫りになってきている。そんな中、私たちは労働組合としての最大の課題である“格差是正と暮らしの底上げ”をめざし、“分配構造の転換につながり得る賃上げ”に向けて2021春季生活闘争に取り組んできた」と、これまでの取り組みを説明した。そのうえで、春季生活闘争の中間総括について「業種・業態によって二極化しており、評価が難しいところだが、“県下では賃上げの流れの継続が少なからず確証できる結果を出している」とまとめながら、「今春闘の一定の成果を梃子に、地域別最低賃金の大幅引き上げに繋げていこう」と呼びかけた。
<支え合いの地域社会を>
また、連合高知も参画する“こうち食支援ネット”の活動について、「誰もがつながり合い、支え合いながら安心して暮らすことができる地域社会づくりを進めていこう」と訴えた。
<パワハラをなくそう!>
連合高知が現在、係争中の地域ユニオン組合員4名を原告団とする“パワハラ訴訟”に関しては、「8月にはいよいよ証人尋問など審理が本格化する。ハラスメント対策関連法が施行される中、この裁判闘争で、社会通念に基づいたパワハラの基準づくりに貢献し、パワハラ防止法の実効性を高めていく」と決意を述べながら、「傍聴行動への参加など、裁判闘争へのご協力を」と支援を要請した。
<政治の流れを変える>
政治課題については、通常国会が閉会し、政治決戦のムードが高まる中、「菅政権は、コロナ対策に真正面から立ち向かっていない。国民の命と暮らしは二の次にされている。こんな政治の流れを変えるために、武内則男さん(1区予定候補)と広田一さん(2区予定候補)と共に闘っていこう」と地方委員に檄を飛ばした。
来賓には、田所ゆうすけ立憲民主党副代表が駆けつけ、政治決戦に臨む党の決意を語った。
議案については、第1号議案「役員の交代について」、第2号議案「2021春季生活闘争の中間総括」を一括して執行部から提案したうえで、採決した。
地方委員会の最後には、「働く者の雇用と生活の立て直しを課題のど真ん中に据え、希望と安心を取り戻すために組織の総力を挙げて行動していく」とする委員会アピールを採択し、すべての日程を終了した。