連合高知は雨の中、「一人ひとりが尊重される多様性を認め合う社会をめざしみんなが輝く未来をつくろう!」のスローガンを下に、城西公園で627名(19産別、8団体)が結集し第93回メーデー高知県中央大会を開催した。今年においてもコロナの影響が大きく、式典のみの開催となった。
当日は昨年と同様に雨の中の開催となり、運営側、参加者共に雨に濡れながらの式典となった。
高石昌諭副会長の開会挨拶から始まった式典では、池澤会長が主催者を代表して挨拶を行なった。「いかなる事情があろうとも、独立国の主権とそこに暮らす人々の生活を踏みにじり、平和と秩序を武力によって破壊する暴挙は断じて許されるものではない」とロシアのウクライナへの軍事侵攻の現状を述べたうえで、「今こそ私たちは平和・人権・環境が守られ、自由でそして民主的な世界の構築に向けて、思いを一つにしなければならない」と語った。また、日本の政治について「働く者・生活する者に寄り添った政治勢力の拡大に向けて、志を同じくする候補者や政党を支援してきた。政治が私たちの働き方や暮らしに密接に関係する以上、この取り組みは永遠のテーマである」と意義と必要性を訴え、「私たち労働者が政治に参画しなければ、働く環境や私たちの暮らしに悪影響が生じてしまうことに繋がる。今後の各選挙への積極的な参加と関与を!」と呼びかけた。さらに「7月の参議院選挙(比例代表)では、各構成組織から組織内候補者が挑戦するとともに、来年4月予定の統一地方選挙では、推薦候補者全員の勝利に向けて、組織一丸となって取り組んでいこう!」と訴えた。
続いて、行政をはじめ政党、友誼団体の方々を紹介・あいさつを頂いたあと、恒例の「お楽しみ抽選」を女性委員会の進行で行い、当選番号をめぐって会場が沸き立った。また式典中、会場内に高知県労働者福祉協議会が「NPO法人こうち食支援ネット」のPRを行い、多くのご支援をいただいた。
集会の最後には「ロシア軍のウクライナ侵攻を糾弾し、反戦平和と人権、核兵器全廃を求める特別決議」を参加者全員で確認し、「誰一人取り残されることのない社会、一人ひとりが尊重される多様性を認め合う社会をめざし、みんなが輝く未来を、力をあわせてつくっていこう」とするメーデー宣言を満場の拍手で採択し、佐々木徹副会長の閉会あいさつ後、池澤会長の団結ガンバローで締めくくった。
なお、本年のメーデーでは、コロナ禍を考慮し、デモ行進は行なわなかった。